09/08/2026
いつもありがとうございます。
7月でお店を始めて丸11年になりました。本当にありがとうございます。
この度私が参加しているコーヒーの焙煎大会について、ご興味がある方がいらっしゃれば参考になるかも知れませんので少し書かせて頂きます。
大会について
1ST CRACK COFFEE CHALLENGE はオランダの焙煎機ギーセンを販売するギーセンジャパンが主催する、35歳以下の若手焙煎師の登竜門的なコーヒー大会です。今年で確か5回目の大会です。
初回から存在は知っていましたが、全国の凄い方々が出場される大会だから自分には関係がないと思い見送っておりました。今年もそんな感じでいたのですが、大会の参加資格の上限年齢に迫っている事と、予選に分析機が使われる事への好奇心が抑えられず、気づけば参加ボタンを押していました。
予選:味の仮説を立てる
大会予選の方法は、送られてくるサンプル豆にいかに近く焙煎するかというシンプルなものです。
まず送られてきた豆をカッピングという方法で味を見て、どんな焼き方をしているのか把握します。把握しますと偉そうに言っておりますが、あくまで仮説です。例えばボディは重いのか軽いのか、後味は長いのか短いのか。酸と甘みはどちらが優位なのか。
焙煎とのすり合わせ
仮説を立てておおよその焙煎時間を決めて1度目の焙煎をしました。(今回は贅沢にも5キロの豆が提供されたので、大体6回試行するチャンスがありました。)
そして課題豆と比べて味をとった所、既にかなり近くなっておりました。「おぉ、これならイケる、、!」と思ったのですが、
エイジングとお水の硬度を加味して、この時点で一致させるよりも、もう少し焙煎時間を早く仕上げたほうがいいのではないかと考え始め、修正して合計4回焙煎しました。
ちなみに当店のある庄原市の水はかなり軟水で、浄水器を通していつも測る硬度がだいたい24ppmくらいです。お水の指定が無かったので推測だったのですが、審査が行われる渋谷区の水道水の硬度が50~80ppmで、庄原よりは硬度が高いと予想しました。
諸々加味してなんだかんだ、一番課題豆に近いと思った2番目の焙煎よりも、1番美味しいと思った3番目の焙煎を提出する事にしました。
1️⃣一次審査:機械分析
一次審査は韓国に送られ、フーリエ変換赤外分光光度計という難しい機械で挽いたコーヒー豆に連続光を照射し、干渉パターンをフーリエ変換することで分子構造に応じた吸収スペクトルを取得。物質中の原子団(基)の情報から、コーヒー豆の各種成分との相関を測って頂いたそうです。
その中で分析結果が近い順に上位24人が選ばれます。機械分析の結果、私のコーヒーは参加者の中で14番目に近い結果で通過しました。
2️⃣二次審査:カッピング〜セミファイナル進出
やっとここから、審査員の方にコーヒーを飲んで頂けます。数値が近くても、実際飲んでみてこれは似ていない、と判断されることもあるのでしょう。よく分かりませんが。
そしてカッピングの結果、上位12名が選ばれるのですが、なんと私の豆もお選びいただき、セミファイナル進出という運びになりました。
結果発表と共に、自分の提出したコーヒーがどういう分析をされたかの数値も公表されるのですが(フレーバー、アロマ、スイートネス、マウスフィール、アフターテイスト)、それが自分の思っていたのとかなり近くて、それが一番嬉しかったです。(機械すげぇ)
長々とありがとうございました。