04/09/2026
農家さんと関わる事が多くなりました。飲食店を営んでいると。
引用にある通り人の気持ちを聞くと人を応援したくなります。
地元の先輩方から始まったこのストーリー
解釈は各々でいいと思います。
次の世代への未来を考えての思いでOkibiもお手伝いさせていただいておりますので閲覧いただけると幸いです。
以下引用
受け継いだ農地を、次の時代へ
― 農業の未来を「変える」のではなく、「選べる」ものに ―
1984年、香川県観音寺市生まれ。
観音寺市立柞田小学校、観音寺市立中部中学校、三豊工業高等学校を卒業後、兵庫科学技術専門学校へ進学。卒業後は兵庫県内の企業に3年間勤務し、地元・観音寺市へ帰郷。その後12年間、通算15年間にわたり自動車板金塗装工として経験を積みました。
2020年、父から受け継いだ農地を守るため、新規就農を決意。現在は約4ヘクタールの農地で、米、そら豆、茄子、ブロッコリー、アスパラガスなど、複数の作物を栽培しています。
私の家は、祖父が専業農家、父が会社員として働きながら農地を守る兼業農家という、代々農業と関わりのある家庭でした。
父の体調不良、そして他界をきっかけに、その農地を自分が引き継ぐことになりました。
当時、農業に関する専門的な知識や技術があったわけではありません。長年勤めた会社を辞め、経験のない世界へ飛び込むことには、当然ながら大きな不安がありました。
それでも専業農家という道を選んだのは、会社員として働きながら農地を守り続けてきた父の姿を見てきたからこそ、自分には同じことを器用に両立する自信がなかったこと。そして何より、先祖代々受け継がれてきた農地を、自分の代で途切れさせたくないという思いがあったからです。
父から直接、農業の技術を教わることは叶いませんでした。
そのため、地域の農家の方々に教えを請い、協力をいただきながら、一つひとつ経験を積み重ねてきました。
現在では、米をはじめ、そら豆、茄子、ブロッコリー、アスパラガスへと栽培品目を広げ、規模も徐々に拡大してきました。
まだまだ試行錯誤の連続ですが、種をまき、作物を育て、収穫し、それが誰かの食卓につながっていく。その一連の営みに、農業ならではの大きな喜びと可能性を感じています。
一方で、農業は多くの課題を抱える産業でもあります。
農業従事者の高齢化、人手不足、資材や燃料などのコスト上昇。そして、年々厳しさを増す夏の高温や、冬の寒さ。
「農業を続けたい」という意思だけでは、将来にわたって農地や産業を維持することが難しくなりつつある現実があります。
だからこそ私は、農業の未来を「気合いや根性」だけに委ねるのではなく、技術によって持続可能な形へ変えていく必要があると考えるようになりました。
そこで着目したのが、スマート農業です。
私が大切にしている考え方があります。
「未来を強制することはできない。けれど、未来の選択肢を増やすことはできる。」
専業農家になるのか、兼業農家として農地を守るのか。
家族に農業を継いでもらうのか、別の形で農地を残していくのか。
未来の選択を誰かに強いることはできません。
しかし、作業時間を短縮し、人手不足を補い、身体的な負担や人件費を軽減することができれば、「農業を続ける」という選択肢そのものを残すことはできる。
そう考え、数年前からドローンを活用した農業にも取り組み始めました。
スマート農業は、単に「楽をするための技術」ではありません。
限られた人材と時間の中で、いかに効率よく農地を維持し、農業という仕事を次の世代につないでいくか。
私は、そこにこそ技術を導入する本当の意味があると考えています。
ドローン事業を始めたことで、農家の方々から相談をいただく機会も増えました。また、近所の子どもたちや若い世代から声をかけてもらうこともあります。
「ドローン」という新しい技術を入り口として、農業そのものに興味を持ってもらえる。
それもまた、農業の未来をつくる一つのきっかけになるのではないかと感じています。
私自身、育ち盛りの3人の息子を持つ親でもあります。
祖父から父へ、そして父から私へと受け継がれてきた農地。
その土地に込められた先代の思いを、農業を始めた今になって、少しずつ理解できるようになりました。
「できれば、この土地を次の世代にも残してほしい。」
かつて父や祖父が抱いていたであろうその思いを、今度は私自身が次の世代へつないでいきたい。
ただ昔と同じ農業を守るのではなく、時代に合わせて農業の形そのものを変えていく。
伝統を守るために、変化を恐れない。
それが、これからの農業に必要な姿勢だと考えています。
農業を「継ぐ」だけではなく、
「続けられる産業にする」。
受け継がれた農地を守りながら、新しい技術を取り入れ、農業に携わる人たちが、それぞれの生活や価値観に合わせて未来を選択できる環境をつくる。
そのために、これからも現場で考え、試し、学び続けていきたいと思います。
祖父から父へ。
父から私へ。
そして、私から次の世代へ。
形は変わっても、農地と農業への思いが途切れることのない未来を目指して、これからも挑戦を続けていきます。