22/05/2026
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台湾農園訪問の2日目。
この日は雲林県のさらに標高の高いエリアへ向かい、3つの農園を巡りました。
【1:古峰珈琲農園 Good Fun Coffee Farm】
最初の目的地は、標高約1,300m、豊かな山の地下水に恵まれた場所に位置する「古峰(グーフォン)農園(Good Fun Coffee Farm)」。
もともとはお茶や果物を育てていた農家で、現在はゲイシャやティピカ、SL34などを中心に栽培しています。
オーナーの賴(ライ)氏は、かつて果物を栽培していた時代に農薬の散布中に賴氏自身が意識を失い、病院へ緊急搬送された経験から、「人間の体にも、そして自然にも優しいものを。」という理念の下、現在は無農薬・有機栽培でコーヒーを育てています。
農園内にはパッションフルーツやすもも、バナナ、グアバ、桃など、たくさんの果樹や植物が育っており、今回訪れた農園の中でもとりわけ多様な生態系と共にコーヒーが作られているように感じました。
接ぎ木によって栽培している気も多く、現地の土壌にしっかりと馴染むティピカの根(下部)に、デリケートなゲイシャ(上部)を接ぐことより、通常なら苗を植えてから収穫までに4〜5年かかる歳月を、2~3年ほどに短縮しています。
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【2:永舜珈琲農園 Yong Shun Coffee Manor】
次は古峰農園からバスで5分もかからない場所にある、
同じく草嶺石壁エリアの「永舜(ヨンシュン)農園」へ。
「極端な気候変動に対抗するには、単一の作物に依存してはならない」と、オーナーの甘永(カンヨン)氏が語る通り、広大な農園内にはコーヒーだけでなく、野菜や桃、筍(タケノコ)など、多種多様で豊富な作物が植えられています。
農園をじっくり見せてもらった後は、農園内で採れた新鮮な野菜をふんだんに使った美味しい料理を、みんなで賑やかに囲むランチタイム、古峰農園と永舜農園のコーヒーをカッピングしていきます。
どちらのゲイシャも素晴らしかったのですが、プラムやブラックカラントを思わせる、安定した濃縮感のある果実味、長く続く黒糖のような甘い余韻を持つ「SL34」が印象に残りました。
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【3:嵩岳珈琲農園 Song Yue Coffee Manor】
今回の台湾訪問、最後に訪れたのは標高約1,200メートルの山間に位置する「嵩岳(ソンユエ)農園」です。
オーナーの郭章盛(Guo Zhang-sheng)氏は、台湾でコーヒー栽培をいち早く始めたパイオニアの一人であり、昨年のCup Of Excellence Taiwanでは7位に入賞するなど、現在の台湾コーヒー界を牽引する存在です。
もともとお茶農家だった父親から土地を引き継いだ郭氏。
周りにコーヒーを育てている人など誰もいない、完全な手探り状態からのスタートでした。
最初はチェリーの売り方すら分からず、初めの頃は「自分で焙煎して、砂糖と一緒に粉にして、お湯を入れる前に混ぜて飲んでいた」というエピソードも聞かせてくれました。
既存のお茶の木をすべて切り倒してコーヒーへ転換したため、父親は大激怒、何年間も口をきいてもらえず、周囲からは「コーヒーなんて売れるわけがない」と笑われる日々が続いたそうです。
その後、1999年の「921大地震」を契機に本格的な栽培へと舵を切りますが、コスト高や市場の認知不足から、全く売れない苦境が更にそこから約10年間続きました。
2012年には、パナマから種を導入、
台湾で初めて「ゲイシャ種」の栽培を開始します。
努力が最高の形で実を結んだのは、2020年のこと。
CQI(コーヒー品質研究所)のスペシャルティコーヒー認定において、嵩岳農園の「ゲイシャ・ナチュラル」が【89.25点】という当時の世界最高得点を獲得。名実ともに「世界1位」の栄冠に輝きました。
現在の嵩岳農園は、
園内ではゲイシャ、SL34、パカス、パカマラ、モカのほか、エチオピア由来の「74110」の他、別の場所では試験的にパライネマなどを栽培。
単に今美味しいコーヒーを作るだけでなく、将来の地球温暖化による環境変化を見据え、科学的なアプローチで最適な品種を選別しています。
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今回現地で買い付けることの出来た「SL34」や「ゲイシャ」「So'ngna」は、今後NODEの店舗でも皆さまにご紹介・提供していく予定ですので、是非お楽しみください。