03/06/2026
「店主の読み物。座右の銘とカクテル編」
飲食店に置ける最大の敵。それは間違いなく天気である。
雨でも雪でも台風でも満席にさせる営業力。
なんて言うSNS広告を良く見るが、断言しよう!
1000年前も1000年後も暇な時は暇である。コレはどうしようも無い。
ただ、こんな時にどうするかで出来る人間と出来ない人間に別れるだろう。
普段出来ない掃除や仕込み、事務作業。または研鑽の時間に当てるのも最高だ。
出来ない人間は、SNSをぼーっと見たりゲームをしたり、韓国ドラマを観てたりする。
ハッキリ言って怠け者である。
ちなみに私は圧倒的な後者である。
昨日今日に至って全ての堕落行為を行い、堕落行為に飽きて真面目に研鑽に取り組みだした次第である。
久しぶりに10年以上前、多分30歳前くらいに書いた自分にカクテルブックを読み返してみた。
ちなみに、今もそのレシピに基いた材料や配分、技法を用いてカクテルを制作している。
誰しもが思うが、昔の日記やブログ,SNSは決して見てはいけないパンドラの箱である。
大人しくカクテルレシピだけを書いとけばいいモノの、信念や座右の銘、岩をも溶かす様な熱い思いが綴られている。
小っ恥ずかしいを通り越えて、恐怖すら覚える一冊だ。
コレは門外不出の書としていずれ護摩焚きと一緒に燃す。と誓った。
ただ、読んでいてと感じるが当時の自分は相当に負けん気が強く,意地っ張りだったのだろう。
そういえば昔の新聞記事に「仕事は意地でもカクテル」なんて言う戯けた見出しを付けられている。
当時よりも知識技術は年の分、向上しているからわかるがこの作成したレシピには、強い味や最初のインパクトを出す様なものが多い。
酸味も苦味も甘味も全て加えて、尚且つ調和を取ろうとしているレシピがチラホラある。
そして意地っ張りな灼熱の小僧は調和が取れた気になっていたのだろう。
滑稽極まりない話である。
40を超えて、昔のカクテルは作らなくなったりレシピを変えたりしているのは、自分自身の年齢に置ける心境の変化があるのだろう。
当時の熱い少年ジャンプの様な信念は無く、最早ヤンジャンでも無い。
補足だが、心境の変化はあるが時代の変化には対応する気は無い。
現代のタイパ、コスパなどに順応する気は無いし,抗う事も無いが考えもいない。
時間をかけ、費用をかけ、作り上げたサービスを求める人に提供する。
バーテンだけでは無く、コレがサービス業としての生業とは思っている。
話は脱線したが、最近はスタンダードカクテル。
いわゆるジントニックやマティーニ、氷の作り方などを変えている。
今の自分の「心のもちよう」に合うべきレシピにしていっている。
今一度、カクテルレシピを見直す時期が来たのだな。と感じている。
時代に合わせたカクテルでは無く、甘酸辛苦、紆余曲折を経た自らの「心の在り方」に基づいたカクテルである。
心の在り方とは、今の自分が常々感じている。心情であり、いわば座右の銘である。
まだ齢(よわい)40前半ではあるが、自分には人生に置いて確かな心に決めた事がある。
それは、
自分は、激しい喜びもいらない、その代わりに深い絶望もいらない。
植物の様なただ「平穏な人生」がおくれればいい。
そう、座右の銘は
「黒田真太郎は静かに暮らしたい」なのである。
ただ、その平穏な人生を送るための度量が今はないのだろう。
中々、実現は出来ないがいつかは、毎週決まった日にサンドイッチを食べる様な生活をしたいものである。
お気づきかとは思うが、結局は少年ジャンプのままなのだ。
この長文を読み切った皆さんには、是非 平穏な日々を送りたいのに全くおくれていない
すったもんだの男の一杯を味わってもらいたいものだ。
すったもんだ。この言葉は好きで良く使うが、実際は逆だなぁと思っている…